
UPDATE 2026年5月13日
Sony a7R VIの発表に合わせて、待望のSony 100–400mm F4.5 GMも予想どおり登場しました。重量は1,840g、新しいAFモーターとそれに見合う光学系により、高速で正確、さらにシャープな描写を狙います。67MPの新型Sony a7R VIでは、その描写力が実際に求められることになりそうです。
ソニーによると、このレンズは2026年6月から入手可能とされています。
2026年5月14日・15日にニューヨークで予定されているソニーの「Alpha In Residence」イベントを前に、噂が相次いでいます。公式に確認されているのはイベントそのものだけで、ソニーによれば来場者は最新のカメラやレンズを試せるとのことです。一方、複数の噂系ソースはこの時期に合わせた新製品の登場を見込んでいます。その中にはSony A7R VIと、新しいFE 100–400mm F4.5 GMレンズが含まれる可能性があります。
新型G Master望遠ズームとされるレンズをめぐる憶測を、ここで整理します。
インナーズームへの変更
現在出ている噂では、新型のFE 100–400mm F4.5 GMはインナーズームを採用する可能性があります。構造としては、Sony FE 200–600mm Gに近い方向性ということになります。
これはバランス、ジンバル上での取り回し、ズーム操作、さらに鏡筒が伸びないことによる防塵防滴の面でも明確な利点があります。ただし、レンズ本体は物理的にかなり長くなると見込まれます。比較すると、現行の100–400mm GMは約1,395g、長さ205mmと軽量で、比較的コンパクトです。新型Sony 100–400のサイズに関する正確な数値は、まだ確認されていません。
この方向転換には、はっきりとした利点と欠点があります。
利点
- バランス:重心が一定に保たれる
- 防滴・防塵性能の向上
- ズーム操作がより軽く、滑らか
欠点
- ボディサイズが大幅に大型化
- 重量の増加
- インナーズームでもフォーカスブリージングは起こりやすい
補足:近距離でのフォーカスブリージング
野生動物撮影で気になり続けるのが、フォーカスブリージングという話題です。これは、異なる距離にピントを合わせたときに画角、より正確には実効的な倍率が変化する現象を指します。
インナーフォーカスの望遠ズームでは、フォーカスブリージングが生じることがあります。発生の有無や度合いは、構造ごとに差があります。近距離では実効焦点距離が目に見えて短くなることがあり、その場合は最大ズーム位置でも400mmではなく300mm相当といった写り方になります。Sony FE 400–800mm F6.3–8 G OSSでは、現代の超望遠ズームでこの点が意図的に考慮されていることをソニー自身が示しています。動画撮影に有利なフォーカスブリージングの抑制は、このレンズの訴求点の一つです。加えて、対応するカメラとレンズの組み合わせでは、ソニーのデジタル的なブリージング補正モードで補正できます。新型となりうる100–400mm F4.5 GMが同様の構成になるかどうかは、今後の発表待ちです。
妥協点:なぜ絞りF4.5なのか
フォーラムでは当初F4.0通しの絞りが取り沙汰されていましたが、現在の噂はF4.5通しの一定した明るさを前提としています。
技術的に見れば、これは現実的な設計判断です。インナーズームの100–400mmでF4.0を実現するには、前玉の大きな有効径が必要になります。そうなればレンズは極端に大きく重くなるうえ、価格も上がります。絞りF4.5は、明るさとサイズの折り合いをつけた妥協点です。
高級セグメントでの価格予想
ソニーのG Master技術には相応の価格がつきます。確かな情報はないものの、新しい望遠ズームの価格予想は4,400ユーロから5,000ユーロ強のあいだで揺れています。
100 – 400 GMの後継(GM II)か、それとも完全な新製品ラインか
この望遠レンズが現行モデルの直接の後継、つまり従来型の「GM II」にあたるのか、それともソニーがこれで完全に新しい製品ラインを立ち上げるのかも、現時点でははっきりしません。
私の見方では、新しいラインだと考える材料が多くあります。現行のSony FE 100–400mm GMの際立った長所は、解像とオートフォーカスの高い性能に加えて、何よりコンパクトさと非常に軽い重量にあります。インナーズームの大柄な新モデルは、この特徴を完全に手放すことになります。そこから推測すると、インナーズームの新しい100–400 GMは特殊な要求に応える独立した補完的モデルとして位置づけられ、現行の軽いモデルは取り回しの良い選択肢として、引き続きラインナップに残ってほしいところです。
噂の位置づけ
現在の憶測は主にHow2flyのリーク、およびSonyAlphaRumorsとPhotoRumorsの報道に基づくもので、ドイツ語圏ではPhotografixなどがこれを取り上げています。公式に確認されているのは、2026年5月14日・15日のソニー「Alpha In Residence」イベントのみです。FE 100–400mm F4.5 GMについて、ソニーからの正式な発表はまだありません。


