ウタツグミ(Turdus philomelos)

Singdrossel sitzt auf moosigem Ast vor grünem Wiesenhintergrund.
ウタツグミ(Turdus philomelos)

基本情報

基本データ

大きさ

20–22 cm

見分け方

褐色の上面、暗い斑の入った明るい胸、大きく黒い目

生態

生息地

森、公園、庭。冬は南へ渡ります

食性

ミミズ、カタツムリ、甲虫の幼虫、秋には木の実

繁殖

草と泥でつくる巣、卵は4〜6個、雌雄そろってひなに餌を運びます

分類

学名

Turdus philomelos

ウタツグミ:森にひびく斑模様の歌い手

ウタツグミは澄んださえずりで印象に残る鳥で、地域の生態系で中心的な役割を果たしています。ふるまい、分布、独特の食べ方をくわしく紹介します。

ウタツグミの基本データ

ウタツグミ(Turdus philomelos)はツグミ科に属し、旋律のあるさえずりでとりわけよく目を引きます。羽衣は環境に合わせた保護色です。上面は温かみのある褐色に光り、下面ははっきりした暗い斑にまだらに覆われています。そのため落ち葉の中ではほとんど見つかりません。

好むのは下生えの密な明るい森です。庭や公園、生け垣の多い土地でも落ち着いて過ごします。夏の住まいは中央ヨーロッパです。冬になると暖かい地中海地域へ向かいます。

繁殖期にはメスが手の込んだ巣をつくります。内側は泥で補強された造りです。食べものは幅広く、ミミズのほかに昆虫や木の実も口にします。

目次

  1. 姿と見分け方
  2. 生息環境と分布
  3. 繁殖と巣づくり
  4. 食べものと採餌のしかた
  5. さえずり:ウタツグミならではの音楽
  6. FAQ:よくある質問

1. 姿と見分け方

ウタツグミの羽衣は地味ながらよく効く保護色です。上面は温かみのある褐色で、落ち葉や枝の中ではほとんど見えなくなります。下面はより明るく、暗い矢じり形の斑が一面に散ります。

目を引くのは次の点です。

  • 大きく黒い目。油断のない表情をつくる
  • 細くとがったくちばし。獲物をついばむのにうってつけ
  • 丈夫なあし。地面を巧みに跳ねて進める

飛んでいるときには独特の色が現れます。翼の下面の雨覆が橙黄色に光り、これは飛翔中でなければ分かりにくい特徴です。

2. 生息環境と分布

ウタツグミは環境への順応がとても上手な鳥です。好んで使う場所は次のとおりです。

  • 下生えの多い明るい森
  • 低木や樹木が十分にある庭や公園
  • 外敵から身を隠せる林や生け垣の多い土地

夏には中央ヨーロッパ全域に分布します。冬は南へ渡り、多くはアルプスを越えてイタリアや北アフリカで越冬します。

穏やかな冬にはドイツにとどまる個体もいて、食べものが十分にある都市部ではとくにそうです。

3. 繁殖と巣づくり

巣づくりはメスが一羽で引き受けます。使うのは次の材料です。

  • 外側には草と小枝
  • 内壁を固めるための泥
  • 敷きものとなる柔らかい植物

卵は淡い青色に暗い細かな斑が入ります。産むのはふつう4個から6個です。およそ12日から14日でひなが生まれます。

ふ化したあと、メスはしばらく巣に残ります。そのあいだ餌を運ぶのはオスです。若鳥が巣を離れるのはおよそ2週間後ですが、その後も数日は親に頼って過ごします。

ウタツグミは年に2回、春と夏の終わりに子育てをすることがよくあります。

4. 食べものと採餌のしかた

ウタツグミには食べものを手に入れる巧みなやり方があります。おもな食べものは次のとおりです。

  • ミミズ。頭を斜めに傾けて地中の動きに耳をすまし、すばやく引き出す
  • カタツムリ。これは得意技で、石に殻を打ちつけて中身を取り出す
  • 甲虫と昆虫の幼虫。土の中や葉の上から巧みについばむ
  • 秋の木の実。とくにコケモモやニワトコを好んで食べる

この幅広い食べ方によって、ふんで種子を運ぶ大切な植物の運び手にもなっています。

5. さえずり:ウタツグミならではの音楽

さえずりはウタツグミの看板です。多くの鳥が単純な声を出すのに対し、この鳥は特徴のあるフレーズを、しばしば3回から4回続けて繰り返します。

よく聞かれる声です。

  • 「Dü-dü-dü… trü-trü-trü…」
  • 澄んでいて、旋律があり、変化に富む
  • 朝と夕方によく聞こえる

さえずるのはたいてい高い見晴らしの場所で、木の上や屋根の棟からです。

どの個体も自分だけの「フレーズ」をつくり、ほかの鳥の声をまねることもよくあります。

6. FAQ:よくある質問

1. ウタツグミはなぜ同じフレーズを繰り返すのですか。

繰り返すことで縄張りを示し、相手を引き寄せる役に立ちます。

2. ウタツグミは冬もみなドイツに残りますか。

いいえ。多くは暖かい地域へ渡りますが、穏やかな地方で越冬する個体もいます。

3. ウタツグミはなぜ石をたたくのですか。

石を「金床」として使い、カタツムリの殻を割るためです。

4. 庭でウタツグミを観察できますか。

低木や実のなる植物のある、自然に近い庭であれば観察できます。

5. ウタツグミはどのくらい生きますか。

野外ではたいてい3年から4年で、10年ほど生きる個体もいます。