雑誌『Welt der Wunder』に掲載されたWildeNaturの写真

雑誌の見開きページに、こちらへ飛来するシマフクロウ(Bubo blakistoni)の写真。撮影:マルクス・ニレス(Markus Nilles)
雑誌『Welt der Wunder』8/24号に、私が撮影したシマフクロウの写真が掲載されました

シマフクロウBubo blakistoni)が世界でもっとも数の少ないフクロウの一つだと、ご存じですか。

一般向けの科学雑誌Welt der Wunder』の最新号(8/24号)に、この印象的な鳥を取り上げた記事が掲載されました。とくに誇らしく思っているのは、シマフクロウが正面からこちらへ飛来する瞬間をとらえた私の写真が、記事のなかで大きく使われたことです。

写真が生まれるまで

夜間の飛翔中、魚をくわえたシマフクロウのくちばしのクローズアップ。

シマフクロウ

Der Kauzige Gigant』と題されたその記事は、「Was am Ende zählt」というコーナーに掲載され、シマフクロウ(Bubo blakistoni)を取り上げています。アジアのごく限られた地域にしか残っていない、数の少ないフクロウです。世界全体で1,000〜2,500羽ほどしか残っていないと推定され、絶滅のおそれのある生きものをまとめたレッドリストでは「絶滅危惧」に分類されています。おもな餌は魚で、古い森とその近くの水辺からなる生息環境が失われることが、その生存を脅かしています。

写真の背景にある物語

迷彩の帽子とマスクを着けた写真家マルクス・ニレスが北海道で夜間の待ち伏せ撮影中。傍らでカメラの液晶が光っている。

Welt der Wunderの記事に使われたこの写真は、日本の北海道を旅していたときに撮影したものです。捕らえたばかりの魚をくわえたシマフクロウが、正面からこちらへ飛来する場面をとらえています。自分でも気に入っている一枚で、より多くの読者のもとに届くことをうれしく思っています。

絶滅危惧種にもっと関心を

Welt der Wunder』のような広く読まれている雑誌に写真が載ることは、写真家としての仕事が認められたというだけではありません。こちらではほとんど知られていない生きものへ関心を向けるきっかけにもなります。自然を守る取り組みがなければ、こうした生きものはやがて歴史の本のなかにしか残らなくなるでしょう。一般にはあまり知られていない種が数多くあります。声を上げてくれる人も少なく、その分だけ関心も集まりません。こうした記事が、絶滅のおそれのある生きものを守る意識を高めることにつながるかもしれません。

シマフクロウについてもっと知る

あのときの体験や、この写真が生まれた経緯をもっと知りたい方は、私のサイトに詳しい記事があります。シマフクロウ、野生の日本

サイトの「動物プロフィール・鳥類」では、シマフクロウをはじめ、ほかにも興味深い鳥たちを紹介しています。