1分でよくなる野鳥写真

タブレットの画面に大きく映るカワセミ。「1分でよくなる野鳥写真」という謳い文句付き

やさしいコツを押さえるだけで、1分後には野鳥写真がよくなります。

テーマ:野鳥撮影をよくする
所要時間:すぐに使える
目標:構図と被写体の際立たせ方を良くする
手法:視点と背景を整える


目次

  1. 鳥の目の高さで撮る
  2. 汚れてもいい服を着る
  3. 背景は静かに、そして遠くに
  4. あとはやってみるだけ
  5. FAQ:野鳥撮影のよくある質問

野鳥写真が思ったようにならない。
背景がごちゃごちゃして、鳥が浮かび上がらず、写真全体が生気を欠いている。そんな覚えはないでしょうか。

心配はいりません。
これからの小さな工夫だけで、野鳥撮影はすぐによくなります。難しい機材も、何時間もの練習も要りません。


1. 鳥の目の高さで撮る

暗い自然の背景を前に、目の高さで撮った飛翔中のヨーロッパチュウヒ
ヨーロッパチュウヒが野の花の草地を低く飛んでいたときに、小高い場所から撮影。おかげで鳥と目の高さをそろえられた。

何度も耳にするコツですが、それだけの理由があります。
良い野鳥写真は、鳥と目の高さをそろえたときに生まれます。画面は自然になり、見る人との間に直接のつながりが生まれます。

すぐに試すには

  • しゃがむか、地面に寝そべる。
  • 土地の高低差を使う。斜面や小高い場所からなら、鳥を目の高さで捉えられます。
  • 車から撮るときは、被写体への角度をできるだけ寝かせます。

2. 汚れてもいい服を着る

三脚に迷彩カバーの望遠レンズを乗せ、雪の上でひざまずく写真家
機能性のあるウェアか、古い服を着ていれば、汚れや濡れを気にせずに済む。意識は被写体だけに向く。

このコツは1番と対になっています。迷わずに正しい体勢を取るためには、汚れても平気な服を着ていくことです。

  • 気を使わなくていい古い服を着る
  • もしくはマットやシートを持っていき、その上に寝そべる。
  • 汚れないことばかり気にしていると、決定的な瞬間を取り逃します。

服が汚れるかどうかは、本来問題にならないはずです。ひざをつくことも、地面に寝そべることもできないままだと、良い場面をいくつも逃すことになります。


3. 背景は静かに、そして遠くに

やわらかくぼけた背景を後ろに、針葉樹の枝にとまるキクイタダキ
キクイタダキは針葉樹のなか、枝に囲まれていた。少し位置を変え、被写体と一直線になるよう構えて、鳥を枝のフレームに収めながら背景を柔らかくできた(APS-C機、400mm F5.6で撮影)。

ごちゃごちゃした背景は被写体から視線を奪い、画面を乱雑に見せます。自然のなかですべてが整っていることはまずありません。それでも、いくつかの工夫で画面は落ち着きます。

こうすればうまくいく

  • 絞りを開ける(多くの600mmズームならF2.8、F4、F6.3など)。背景をできるだけぼかします。
  • 必要なら自分の位置を変える。邪魔な要素を画面から外せます。
  • それができなければ、邪魔な要素を逆に使う。枝や岩を天然のフレームにして、被写体を収めます。
  • 1番のコツもここで効いてきます。カメラを被写体と一直線に構えれば、上から見下ろす構図よりも、鳥と背景の間に距離が生まれます。

あとはやってみるだけ

このとおりに現場で試してみてください。野鳥写真が変わるのはすぐにわかります。

すでに試したことはありますか。何がいちばん効いたか、コメントで聞かせてください。


FAQ:野鳥撮影のよくある質問

野鳥撮影にはどのレンズを使えばいいですか。

少なくとも400mm、できれば600mmの望遠レンズが適しています。

鳥を驚かせずに至近距離で撮るにはどうすればいいですか。

はじめたばかりで、まだカメラ設定や技術に意識を割かなければならないなら、「管理された環境」を使うことです。公園や墓地などです。こうした場所の鳥は人に慣れていて、もっと近づけます。

野生の現場で撮るなら、次のことを。

  • 追いかけるのではなく、鳥のほうから来させる
  • 姿を隠し、低く構える。
  • 根気よく待つ。

このテーマについては、別のティップで詳しく扱っています。

一日のうちいつが野鳥撮影に向いていますか。

朝と夕方です。鳥がもっとも活発になり、光も柔らかい時間帯です。

光の硬い真昼は避けたいところです。濃い影を生かしたモノクロを狙うのなら別です。