コクガン(Branta bernicla)

Ringelgans steht auf treibender Eisscholle im Wasser.
コクガン(Branta bernicla)

基本情報

基本データ

大きさ

55–65 cm

体重

1.000–1.600 g

見分け方

濃い茶色で、首に白い「輪」 · 短く黒い · コクガンの目を引く特徴は、黒い首の両側にある白い三日月形の斑です。ドイツ語での名前は、この模様に由来します。- 体はおもに濃い茶色から黒褐色- 下面はより明るく、尾の下は白い

生態

生息地

海岸、干潟、河口

食性

アマモ、藻類、塩生植物、稲の残り

繁殖

北極圏の地域のみ、卵3〜6個 · 6月から8月

渡り

長距離を渡る

観察

観察できる時期

10月〜3月/4月(冬鳥)

分類

学名

Branta bernicla

保全上の位置づけ

地域では安定、世界では一部で減少

コクガン:海辺の静かな客

コクガン(Branta bernicla)は、対比の強い見た目と落ち着いたふるまいで、日本の海辺を訪れる冬鳥として印象に残ります。

目次

  • はじめに
  • 姿
  • 生息環境
  • 食べもの
  • 繁殖
  • 渡りの習性
  • 保護状況
  • ことばによる描写
  • おわりに

はじめに

日本の冬の海辺を訪れる静かな客として、コクガンは暗い羽衣と際立った首の白い斑で目を引きます。北海道と本州北部の静かな入り江にその姿があると、寒い季節に独特の趣が生まれます。

生息環境:泥とアマモと塩のあいだで

コクガンは日本では典型的な冬鳥です。

  • 時期: 10月から3月/4月まで
  • 分布

– 北海道と本州北部の海岸
– 内陸ではまれ

  • よくいる環境

– コクガンが好むのは、アマモや藻類がゆたかに生える浅い海岸の地域で、北海道と本州北部に見られるような場所です。

食べもの:緑を食べる専門家

コクガンはおもに海の植物を食べます。とりわけアマモ(Zostera)と藻類で、これらは日本の浅い沿岸水域にゆたかにあります。

  • そのほかの食べもの

– 農地では米粒やそのほかの植物の残りも

  • ふるまい

– 浅い水や、潮の引いた干潟で食べものをさがす
– 多くは小さく静かな群れで
– 草をはんだり引き抜いたりするとき、規則正しく首を下げる

繁殖:はるか北の地でのみ

コクガンが繁殖するのは北極圏のツンドラだけです。

  • 繁殖地: シベリア、アラスカ、カナダ北部
  • 繁殖期: 6月から8月
  • 巣の場所
    – 小さな島、盛り上がった地形、ツンドラの丘の上
    – 見晴らしのよい開けた場所
  • ひとかえり: 卵3〜6個
  • 親のふるまい: 親鳥は両方ともひなの世話をし、のちに越冬地へ導く

渡りの習性:北極圏から日本の海辺へ

  • 渡りの型: 長距離を渡る
  • 経路: 太平洋フライウェイを通ってシベリアから日本へ
  • 到着: 10月/11月
  • 旅立ち: 3月/4月
  • 観察
    – 日本海の海岸線ぞいに多い
    – とくに北海道の入り組んだ入り江で

保護状況:静かで、それでも守るに値する

  • 日本では

絶滅のおそれなし。ただし場所によっては攪乱に弱い
– 主要な越冬地には保護区がある(たとえばラムサール条約の登録地)

  • 世界では

– 個体数は一部で減少
– IUCNの評価は亜種によって異なる

  • おびやかすもの

– アマモ場と塩性湿地の消失
– 気候変動と海面の上昇
– 休息地での余暇利用や人の手が入ることによる攪乱

ことばによる描写:目の不自由な方へ

コクガンは暗い羽衣をまとい、首の白い斑がそこに対比をつくりながら、沿岸の水面を静かにすべっていきます。ずんぐりした体は水に深く沈み、動きは規則正しく落ち着いたものです。

群れでは仲間とそろって草をはみ、ときおり頭を上げてあたりを確かめます。飛ぶ姿はずんぐりとしていて、静かなはばたきで小さな隊列に音もなく加わるのです。日本の冬の世界における、静かで、それでいて心に残る生きものです。

おわりに

ふだんは静かにふるまう鳥ですが、コクガンは日本の冬の沿岸生態系で大きな役割を果たし、北極圏の繁殖地とアジアの越冬地をつなぐ存在を体現しています。