Polydrusus formosus:姿、暮らし方 & 分布
Polydrusus formosusについて。特徴、生活環、食べもの、分布、そしてこの虫がいることが庭と自然にとって何を意味するか
目次
- はじめに
- 姿
- おもな特徴
- 食べもの
- 繁殖と成長の周期
- 季節ごとのようす
- 分布と生息環境
- 人に対するふるまい
- どこで観察できるか
- FAQ
- おわりに
はじめに
木の葉のあいだで緑に光ることがあります。小さな宝石のようです。よく見ると、そこにあるのは飾りではなく甲虫だとわかります。Polydrusus formosus(Polydrusus formosus)です。金属のように光る体をもち、この地域のゾウムシのなかでもよく目立つ部類に入ります。それでも見過ごされることが多い虫です。
理由は、小さく、静かで、まわりの環境にうまく溶けこんでいるからです。半円形の食べあとのある葉を見つけたときや、何匹かがそろって若い枝についているときに、ようやく目にとまります。この記事では、この甲虫の見分け方、暮らし方、そして庭や景観のなかで果たす役割を見ていきます。
姿
Polydrusus formosusは、ゾウムシ科に属する小さくて楕円形にのびた甲虫です。いちばん目を引くのは、背面がびっしりと鱗片におおわれていることです。
体全体が金属光沢のある緑の鱗片でおおわれています。そのおかげで生まれるのが絹のような光る見た目で、光の当たり方によって濃い緑からうっすら金色まで変わって見えるのです。生きているあいだに鱗片がすり減ると、その下から暗くつやのない体が現れます。
上翅にははっきりした縦の条線(Striae)があり、体に構造を与えています。口吻は短く、Polydrusus属に典型的です。
そのほかに目立つのが、赤みから赤黄色をおびた脚と触角です。触角の先は色の濃い棍棒になっていて、明るい柄の部分とはっきり分かれます。
おもな特徴
Polydrusus formosusは、いくつかの点からよく見分けられます。
- 体長はおよそ5〜7mm
- 楕円形にのびた体つき
- 背面が全面緑に光る鱗片におおわれる
- 口吻はゾウムシに典型的で、短く太い
- 触角の先が濃い棍棒状
- 脚と触角は赤みをおびる
- 上翅に細く平行な縦の条線
色、光沢、体つきのこの組み合わせがあるため、この種は比較的よく見分けられます。ひと目では、緑に光るほかのゾウムシと取りちがえられることもありますが。
食べもの
Polydrusus formosusは植物を食べる甲虫で、食べるものは成長の段階によって変わります。
成虫の食べもの
成虫はさまざまな落葉樹や低木の葉、芽、若い枝を食べます。たとえば次のような木です。
- ナラ類(Quercus)
- ハシバミ(Corylus)
- カバノキ(Betula)
- リンゴ(Malus)
食べあとは、たいてい葉のふちの弓なりの切れこみとして現れます。この傷はふつう表面だけで、健康な植物にはほとんど影響しません。
幼虫の食べもの
幼虫は土の中で隠れて暮らします。そこでの食べものは寄主植物の根です。この地中での暮らしは天気や天敵から身を守りますが、そのぶん観察しにくくもしています。
繁殖と成長の周期
Polydrusus formosusは完全変態をします。
卵 → 幼虫 → 蛹 → 成虫
成虫が現れるのは、たいてい4月から8月のあいだです。この時期に繁殖も行われます。卵は土の中か、地面の近くに産みつけられます。
ふ化すると幼虫は土の中で育ち、何か月ものあいだ植物の根を食べます。ゆっくり成長し、幼虫のまま越冬します。
翌春には土の中で蛹になります。まもなく新しい成虫が羽化し、地表に出て葉を食べはじめます。
季節ごとのようす
Polydrusus formosusの活動は、季節にはっきり結びついています。
- 春(4月〜5月):成虫が羽化し、葉を食べはじめる
- 初夏:交尾と産卵
- 夏(8月まで):成虫の活動が盛ん
- 秋:幼虫が土の中で育つ
- 冬:幼虫が越冬する
- 春:蛹になり、新しい周期が始まる
とくに春から初夏にかけては観察しやすい時期です。昼のあいだ葉の上にとどまっているからです。
分布と生息環境
Polydrusus formosusはヨーロッパの広い範囲に分布します。分布域は南ヨーロッパから中央ヨーロッパを経て南スカンジナビアとブリテン諸島まで広がります。
さらにこの種は北アメリカへ持ちこまれ、そこで定着し、いまはおもに公園、庭、街路樹で見られます。
この甲虫が好んで暮らすのは、次のような場所です。
- 落葉樹林
- 林のへり
- 公園と庭
- 並木と樹林帯
決め手になるのは、適した落葉樹があることと、幼虫が育つためのやわらかい土があることです。
人に対するふるまい
人にとってPolydrusus formosusはまったく危険がありません。咬みませんし、刺しませんし、刺激のある物質も出しません。
ただし数が多くなると、若い木や低木に軽い食害を起こすことがあります。とくに果樹園や植えたばかりの木でそうです。この傷はふつう見た目だけで、健康な植物への長期的な影響はほとんどありません。
どこで観察できるか
庭での観察
春にリンゴやハシバミの葉で半円形の食べあとを見つけたら、よく見てみてください。運がよければ、そこにこの甲虫がいます。日が差しているとほとんど動きません。
公園と街路樹
街なかの公園では、若い落葉樹によく現れます。昼のあいだ葉の上に出ているので、とくに写真に撮りやすい相手です。
生態系のなかで
Polydrusus formosusは自然の食物網の一部です。鳥や捕食性の昆虫がこの虫を食べ、この虫自身は植物の育ち方を調整する側に回ります。
FAQ
Polydrusus formosusは害虫ですか。
ふつうは違います。食害はたいてい軽く、健康な植物にとって深刻な問題にはなりません。
ほかの種と取りちがえることはありますか。
あります。とくに緑の鱗片をもつほかのゾウムシとです。赤みのある脚と絹のような光沢が見分けの助けになります。
この甲虫は保護されていますか。
いいえ。Polydrusus formosusに特別な保護の指定はありません。
2. どこで越冬しますか。
土の中で幼虫のまま、霜や天気から守られて過ごします。
4. いつがいちばんよく見られますか。
4月から6月のあいだ、成虫がさかんに葉を食べているころです。
短くまとめると
Polydrusus formosusは、目立つ見た目をもちながら、静かに生きている虫です。緑に光る体、落ち着いた暮らしぶり、落葉樹とのはっきりした結びつき。そのどれもが、変化に富んだ景観に典型的な存在にしています。見つけたときに目にしているのは問題ではなく、この地域の昆虫の世界がどれほど多様で、細やかに調律されているかを示すもう一つの例です。



