
大きさ:145〜150cm
体重:7〜12kg
食べもの:水草、イネ科の草、根
季節:留鳥
観察のヒント:アイスランド、スカンジナビアからシベリアまで
撮影のヒント
- レンズ:200mm以上
- 難易度:やさしい
オオハクチョウ(Cygnus cygnus)は大形の水鳥で、翼を広げると最大2mになり、体重は最大12kgに達します。長くほっそりした首と優美な体つきをしていて、白い羽衣がその姿を引き立てます。くちばしとあしは黒く、くちばしの付け根は黄色です。繁殖はおもに東ヨーロッパとシベリアのタイガで行いますが、秋と冬には中央ヨーロッパでも観察できます。沿岸地域と北ドイツの低地には、毎年きまって冬鳥として現れます。近年は中央ヨーロッパでの繁殖例や、長くとどまる個体も少しずつ観察されるようになりました。冬の移動は10月に始まり、3月からは繁殖地へ戻っていきます。
オオハクチョウとコブハクチョウは食べ方によく似たところがあり、どちらもおもに水草を食べ、ときに小動物も口にします。陸の上でも意外なほど身軽で、そこでのおもな食べものはイネ科の草と根です。ただしコブハクチョウと違って、オオハクチョウが農地を使うことはまれで、冬の穀物もあまり食べません。その代わり、ナタネ畑をよく探しに行きます。
オオハクチョウが巣をつくるのは、たいていシベリアのタイガの湖や川、氾濫原です。4月から5月の繁殖期には、ほかのハクチョウや外敵から縄張りを守ります。メスは黄色みを帯びた白から青みがかった卵を5〜6個産み、抱くのは一羽だけです。ひなはふ化するとすぐ母鳥について歩き、雌雄そろって世話をします。若鳥の羽衣は灰褐色で、飛べるようになるのは90日後です。それでも冬のあいだは家族と一緒に過ごします。オオハクチョウの寿命は8年ほどで、飼育下ではもっと長く生きることもあります。



