
富士山の笠雲は目をみはる出来事で、前回の旅で写真に記録することができました(下のタイムラプス映像もあわせてご覧ください)。前もってこの出来事に出会いたいと願ってはいたものの、いつ実際に現れるかを見通すのは難しいものです。しかも着いたときの天気は、晴れわたった日差しと青空でした。それでも幸い、この日本の旅では運に恵まれ、この見事な自然の光景をデジタルに収められました。
知人のつてで、富士山の向かいの小さな山にある、観光地から外れた一軒を借りることができました。しかもその部屋は、この巨大な火山を撮るのにこのうえない場所でした。バルコニーが、少し大げさに言えば火山の影のなかにあったからです ;-)。眺めは息をのむようで、目を覚ますたびに、森と畑の広がる平野と、日本の人が富士山と呼ぶこの山を眺められました。
この大きな山にかかる笠雲 – Kasagumo、「雲の笠」の写真に加えて、たまたまタイムラプスも撮ることができました。それは現地での最終日のことです。日の出の前から、すでに火山の写真を何枚か撮っていました。その朝は厚い雲が集まりつつあったので、運を試そうと、その場でタイムラプスを撮ることにしたのです。危うくこの笠雲の写真を撮り逃すところでした。日の出のあとに朝食の席についてしまい、その美しい眺めに背を向けていたからです。そのあとは、先に撮った写真をノートパソコンで見ることに集中していました。タイムラプスを撮っているカメラのほうへ向き直ったとき、自分の運が信じられませんでした。すぐにもう一台のカメラをつかんで、撮り始めました。
日本への旅を考えている方には、富士山を旅の予定に入れることをおすすめします。谷から眺める火山そのものが見事なだけではありません。標高2,300mの五合目から景色を見わたせることも、一日を使うだけの値打ちがあるでしょう。
Kasagumo – 笠雲、雲の笠という現象
笠雲は気象の現象で、日本の富士山の上によく見られます。火山の山頂の上に平たい層をつくって集まり、まわりの大気からくっきりと分かれて見える雲のことです。笠雲は日の出の少しあと、空気がまだ冷たく安定していて、湿り気が高いときに現れることが多くあります。この現象は、心を引かれる自然の出来事です。

富士山について知っておきたいこと
Mount Fuji、Fujiyamaとも呼ばれる富士山は活火山で、日本でもっとも高い山です。標高3,776mで、まわりの風景から堂々とそびえ立ち、日本の象徴となっています。2013年6月22日には、「聖なる地であり、芸術の源泉」としての文化的な意義から、ユネスコ世界文化遺産に登録されました。
富士山は東京から南西へおよそ130kmのところにあり、風景の美しい地域に囲まれています。この火山をかたちづくるのは、いくつかの峰と頂上の広い火口です。下のほうの斜面は深い森と川に囲まれ、上のほうは岩がむき出しの荒れた景観になっています。
この山は何世紀にもわたって巡礼の大切な目的地であり、日本の芸術と文化のなかでも大きな役割を果たしてきました。その美しさで知られ、日本らしさの象徴と見なされることも多くあります。富士山はいまも活火山とされていますが、1707年の最後の噴火以来、静かなままです。それでも地震の活動は続いていて、この地域では小さな地震がときおり起こります。
毎年、何千人もの人が富士山を訪れ、山に登り、あるいは山頂からの息をのむような日の出を味わいます。登山ができるのは7月の終わりから9月の初めまでです。いくつかの登山道があり、それぞれ違う峰へ通じています。ほとんどの旅行者が使うのはバスで、そのために設けられた標高2,300mの五合目まで上がるのが一般的です。ここからでも、まわりの風景を広く見わたせます。
まとめ
締めくくりに言えるのは、富士山が日本の心を引く大切な山だということです。その大きさと美しさだけでなく、文化や信仰のうえでの意義からも重んじられています。笠雲は見事な気象の現象で、火山の山頂の上によく見られ、写真を撮る者にとってはとくべつな見どころです。標高2,300mの五合目から景色を見わたせることも、もうひとつの見どころで、富士山への旅では味わっておきたいところです。まとめると、富士山は日本への旅で見逃したくない、忘れがたい自然との出会いをくれます。
日本の数多い自然の見せ場のひとつです。


