イソヒヨドリ(Monticola solitarius)

Blaumerle-Männchen im Profil auf rostigem Metallträger vor grün-braunem Bokeh
イソヒヨドリ(Monticola solitarius)のオス。日本の伊豆半島で撮影

基本情報

基本データ

大きさ

20 cm

体重

50 g

生態

食性

昆虫を食べる鳥で、おもに甲虫、ハエ、チョウといった小さな昆虫をとります。ときには液果や果実も口にします。

観察

観察できる時期

日本では一年じゅう。ヨーロッパでは地域によって渡り鳥または留鳥。 · 地域によっては渡り鳥で、夏はおもにヨーロッパと北アフリカの繁殖地で過ごします。冬は暖かい地域へ移動して越冬します。日本では留鳥です。

観察のヒント

山地、岩の多い海岸、廃墟 · イソヒヨドリを観察するには、山地、岩の多い海岸、廃墟を探してみてください。特徴的なさえずりに耳をすませ、狩りのためにとまる高い場所に目を向けるとよいでしょう。双眼鏡があれば、より細かく観察できます。

分類

学名

Monticola solitarius

撮影のヒント

  • レンズ: 400mm以上
  • 難易度: ふつう

イソヒヨドリ、学名Monticola solitariusは、スズメ目に属する興味深い鳥です。全長はおよそ20cmで、ホシムクドリよりやや小さいものの、目を引く体色と用心深いふるまいが、見ごたえのある姿をつくっています。

イソヒヨドリの特徴

イソヒヨドリは雌雄で見た目がはっきり異なります。オスは黒みをおびた青の目立つ羽衣をまとい、メスは灰黒色に明るい斑が入った色合いです。この違いのおかげで、雌雄の見分けはたやすくなります。おもに暮らすのは山あいの谷、岩の海岸で、ときには廃墟や集落にも姿を見せます。

イソヒヨドリの暮らし

イソヒヨドリは、遠くまで響く、笛のようでもの悲しいさえずりで知られています。そのさえずりは、夕方や雨のあいだなど、ほかの鳥が黙っているときにとりわけよく通ります。さえずる場所はふつう岩の頂で、ときには目を見はるような滑翔のさなかにも声を出すほどです。イソヒヨドリは渡り鳥で、毎年同じ繁殖場所へ戻ってきます。

イソヒヨドリの食べもの

高い場所から獲物をうかがって狩る鳥です。おもな食べものは昆虫で、これを巧みに捕らえる狩り手です。ときには液果も食べ、地面から直接、あるいは草木からついばむこともあります。水はイソヒヨドリにとって欠かせないものであり、そのため水辺の近くで暮らすことが多く、そこで水浴びもします。

イソヒヨドリの繁殖

イソヒヨドリは岩のすきまや空洞で繁殖し、5月に4〜5個の卵を産みます。抱卵するのはメスで、期間はおよそ12〜13日です。かえったヒナはおよそ18日を巣で過ごしてから巣立ちます。親は雌雄そろって子の世話をし、繁殖地を移動するあいだも付き添います。

イソヒヨドリの観察

イソヒヨドリを観察するなら、山地や岩の多い海岸沿いを探すとよいでしょう。さえずりが目印になり、晴れた日にはとくによく聞こえます。少しの根気と双眼鏡があれば、この興味深い鳥を本来の生息環境で眺め、その独特の美しさにふれられます。

イソヒヨドリは、さまざまな特徴とふるまいをそなえた興味深い鳥で、観察の対象として見ごたえがあります。おもな情報は次のとおりです。

コンクリートの壁の上のイソヒヨドリのメス。背景にはピントの外れたオス
やわらかな灰色の背景の前、幅の広いコンクリートの壁の上に立つイソヒヨドリのオス